水揚げの方法
水揚げの方法は、切る、砕く、焼く、煮る、薬品を使うなどいろいろありますが、
その植物によって方法が異なり、またその状態によっても違ってきます。
たとえば、輸入花は長期間水が切れている状態であるので、十分水が揚がるように、
気をつけて水揚げをする必要があります。
1.茎を切り直す、茎を折る、茎を叩く、などの物理的方法。切り口の導管が新鮮になり
水が通りやすくなる(ただし花によっては、手で折ったり茎を叩いたりすると導管が
つぶれやすいので、切るのが最良)
2.茎の切り口を焼く、煮る、熱湯につける、など切り口の消毒をする
3.キキョウの水揚げは塩でもむ、テッセンはハッカ油をつける、アジサイは明礬をつける、
かすみ草は洗剤を入れる、などの科学的処理方法。
それぞれに意味がありますが、細胞の活動を補助しています
また、これは水揚げではないですが、
茎の下のほうに葉がついていて水の中に浸っているようになると、
そこから水が腐って花がもたなくなるので、下葉も取る作業も必要となります。
そして、気をつけるのは花を入れる容器に入れる水の量です。
原則的には3分の2以上いれてください。
ただし、茎が腐りやすいガーベラのようなものは、水と接する面が少なくなるように3分の1くらい、
水揚げがよくて、早く咲きすぎるユリやチューリップ、アイリスなどの球根植物は5分の1程度にしますl。
枝物は水を下げやすいのでたっぷり水を入れるのが望ましいですが、冬期の柳などは水を少なくしてください。
バラの水揚げ方法・・・バラに限らずお花を活ける前に
必ず水揚げして下さい。
家に持ち帰ったバラ、 (または送られてきた花束) がもしぐったりしてても大丈夫。 水揚げしてあげましょう。 |
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葉を3〜5枚ほど残して (用途にもよりますが) とげと葉をとりのぞきます (水分の蒸散を防ぐ為) |
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頭を新聞で巻きます | |
茎を2〜3cm切り 少し深めの水に (新聞が濡れない程度) 2〜3時間つけたら 首がしっかりしているのを 確かめてから活けてください |